すずめの今昔
加賀百万石の前田家の所蔵品を保存・管理している成巽閣(せいそんかく)で江戸時代末期・元禄年間に『婦くらすずめ』と言う凧が揚がっていたと書かれた古い文献に出会い それを基に再現しました。

(成巽閣 http://www.seisonkaku.com/)
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お正月用の凧
数年前に町内の婦人会の役員を引き受けた。
一年に何度か研修会をすると言うのが過去の難題であったらしい。

それで役員だしと私に凧作りの講習会をして欲しいと依頼があった。

元々私は凧を作ったり 凧を揚げる人の拡大を願っているので快く引き受ける事にした。

「お正月に自分の凧を作りませんか?」に反応した人が40数人。
今までの研修会は役員を入れても参加者は10人位だったとか・・・

時間に制限があるので私が一定の所まで準備して行った。
45cm×60cmの和紙に「龍」を一文字書いた凧。
「龍」と言う字の周りにロウをいれれば 染料の滲みを止める効果がある。
人数分を準備するのに一週間を要した。

そして当日

参加者の都合で昼と夜の2回 講習会をした。
殆どの人は初めての経験だと言って喜んでいた。

組み立てを終え染料を塗った。
ロウをいれたので染料の滲みを心配しないで作業が出来て大成功。
寒い時期だけに塗った染料がなかなか乾かない。

その間にお喋りもあり有意義な凧作りを経験できたと口々に話していた。
糸目糸を縛り出来上がった凧を手に持って記念撮影もした。

「どういう風に飾ったら良いの?」

「世界に一枚しかない凧だわ・・」

まるで子供と一緒の喜びであった。

でもガクッときた一言。

「これって揚がるの?」

その時は揚がりますよ。私も同じ凧を作って揚げてるんだから・・・
そうは言ったけど・・・

正直なところ「ムカッ!」とした。

「揚がらんモンは凧でない!」

お正月に飾り お正月が過ぎたら皆で揚げる約束もした。
しかし皆の凧の感覚と言うのは「飾るもので揚げる物ではない」らしい。
誰一人として揚げてみたいと言って来た人はいないのだから・・・

毎年 私はお正月用に凧を作っている。
「大入」と言う字の中にその歳の干支の絵を描いている。

今年の絵柄は来年の干支の「申」。
昨日でやっと作り上げた。
親戚・知人が毎年私のこの凧を楽しみに待っていてくれる。
講習会などでいつもお世話になっている報道関係にも届けている。

絵心のない私ではあるが 待っていて下さるとつい嬉しくなる。
凧を作る人が少ないから貰うと嬉しいらしい。

皆で作れば良いのにねェ。
一緒に作ろう・・・
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