すずめの今昔
加賀百万石の前田家の所蔵品を保存・管理している成巽閣(せいそんかく)で江戸時代末期・元禄年間に『婦くらすずめ』と言う凧が揚がっていたと書かれた古い文献に出会い それを基に再現しました。

(成巽閣 http://www.seisonkaku.com/)
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地区公民館で
親子で凧作り教室の講習会。

同じ市内でも一寸離れた田園地帯の公民館。

子供が20人くらいのこじんまりとした講習会だけど
低学年・高学年に分かれているので2種類の凧を作った。

私は低学年の「カエルの凧」を担当し 主人は和凧の方を担当した。

それぞれが別々の場所で出来る方が良いのだけど
同じ場所で2人が声を出す事に無理がある。

その為か自分の凧がおろそかになってしまう子がいて
注意の回数も段々多くなる。
同時に声も大きくなる。

高学年の和凧の方は和紙に思い思いの絵を描いて持って来たので
絵を描く時間が省略されて制作時間が多く取れる。

おじいちゃん・おばあちゃんと参加している子供も多かった。

完成して外に出るとおじいちゃんが懐かしそうに孫が揚げるのを見ている。

「昔 作って揚げたけどこんなに上手く揚らなかったよ」
「ノウハウがあるんだよね・・・」

おじいちゃん同士が そんな事をそれぞれの孫の凧を見ながら話し合っている。

親子で来ている人はと言うと
子供より親の方が凧揚げを楽しんでいると言った具合。

街中では凧を揚げる場所も限られているが
此処では見渡す限り田んぼや畑ばかり。

近くで玉葱の苗を植えていた人が手を止めて言っていた。

「最近は凧を作る子が少ないけど良いことだわね。健康的で・・」って。

カエルの手や足が風にパタパタしていた。
和凧に描いたドラえもんが大きな口を開けて笑っているようだった。

少し治っていた花粉症が又ぶり返したみたいだったが
久しぶりに良い風に会えて 額にはさわやかな汗をかいた。
| 凧作り講習会 | comments(0) | trackbacks(0) | |
あ??なんて事を聞いてくるの・・・
小学校のPTA行事での親子凧作りを引き受けている。
限られた時間の中で和紙に絵を描いていると時間が足りなくなる。
それで先に絵を描いておいて欲しいと和紙だけを送った。

場所はお隣のF県の山間部の小学校。

昨夜「着きました」と電話があったんだけど
その後の話が何と言うか????

色々な質問の中で 
「紙は折り曲げても良いですか?」くらいなら良かったんだけど

「どうやって家に持って帰ったら良いのでしょう?」
「破ったり 真ん中に穴が開いてしまっても凧になりますか?」

凧の作り方は教えるが
そんな事くらいそっちで考えてよ! 
先生でなくても普通の人は考えるんじゃないのかなぁ・・・

呆れて物が言えなかった・・・
でも言わなきゃ分からない人もいるんだよね。

  縦横一回ずつたためば カバンの中に入りませんか?

  破れ方にもよりますが穴が開いたりしたら凧にはなりません。

電話を切った後 凄??く疲れた。
当日は山越えして行くから2時間弱掛かるんじゃないかと思うけど
行く前からこんなに疲れて大丈夫なんだろうか・・・・

県内では不適格教員の養成をしていると言う話が新聞に載っていたが
この先生も・・・・と思ってしまった。
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鳥取砂丘での凧揚げ大会
朝7時に朝食を終え会場に向かった。

お? 何と良い風だ?

砂丘が呼んでいると言う感じの風である。

「ふくら雀」に尻尾をつけ糸を出した。

尊敬する大阪のOさんに頂いた糸巻きから 
見る見るうちに音も無く糸が出て行った。

今年の前半のは何処へ行っても雨に降られたのを
取り返すかの様な砂丘の風。

風に凧を預けた様な気持ちで 二人でしばし凧に見とれていた。

主人は開会式には出ず 凧の番をしていると言う。

式も終わり凧に向かって歩いていると
早く来いと手招きしている主人。

風向きが急変し横の凧と絡まったらしい。
お互いの糸を離そうとした瞬間 「ふくら雀」が木の茂みに引っかかった。

主人は法被を脱いで山を降りたが 奈落の底みたいで危険を感じた。

揚げ糸を引っ張ったら外れないかと思い 二人で必至に引っ張った。

急に手応えがなくなった瞬間に凧と糸は完全に分離。
切れた揚げ糸が手元に引き寄せられた。

足場が悪くて引っかかったままになっている凧に
大きな未練を残し元の場所に戻った。

絡まった凧はかなりの高度を保っていたので
「ふくら雀」を物ともせずなおも悠々と揚がっていた。

ガックリ肩を落としているのを見たお助けマンが力になってくれた。

凧を置いて帰るのが忍びないと言う主人に同情し
のこぎり様のカッターで糸目の糸を切り 凧だけを何とか回収した。

和紙は数箇所大きく破れたが
骨は思いの外 破損箇所が少なかった。

破棄する気にはなれないらしく修理する事にした。

凧揚げを始めて15年。
「ふくら雀」が完成してから10年弱。

安定した揚がりをしていると思ってきたが
今回は制作上の幾つかの反省点も見えてきた。

落ちた原因を探るべく 先輩方からシビアな指導を頂いた。

凧の軽量化を意識するあまり
極端に糸目の本数を少なくした事が原因だろう。

今後は風向きに対応するに必要な糸目の本数を
プラスする事が重要だと言う事が分かっただけでも
遠路 来た甲斐があったと思った。

昨日は人の歩いた足跡がびっしりあった砂の山も
一夜明けたら まっ更の画用紙の様に綺麗すっきりとなっていた。

色々な方角からの風がそうしているのだろう。

その事にもっと早くに気付いていたら
もっと早く風を読むことが出来ていたら
今回のパプニングは起こらなかっただろう・・・

勉強になった鳥取砂丘であった。
| 鳥取砂丘 | comments(0) | trackbacks(0) | |