すずめの今昔
加賀百万石の前田家の所蔵品を保存・管理している成巽閣(せいそんかく)で江戸時代末期・元禄年間に『婦くらすずめ』と言う凧が揚がっていたと書かれた古い文献に出会い それを基に再現しました。

(成巽閣 http://www.seisonkaku.com/)
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24畳の凧の制作(2)


9月12日

午前9時から前日と同じ総合体育館で作業を始めた。

先ず午前中は
竹の交点に糸目糸を縛りつける作業で今日も凧の会の人が二人のお手伝い。

予め糸目の糸(一本が28メーター)をボール紙に巻いて糸の先を接着剤で固め通しやすくしたものを準備して行ったので
42本の糸目に全部縛り付けるには苦労はなかったが 
ただ大きさが大きさなのと
重量があるのでそう簡単には行かなかったが今迄の経験からすると短時間で済ませることができたと思う。

昼食を済ませ午後からは一番の重要ポイントの糸目取りの作業。

糸目が長く広い場所が必要と言うことで凧を広い横の体育館に移動させた。

42本の糸を巻いてあったボール紙から伸ばすと
糸目糸の一本が28メーターもあるので広い体育館の床は蜘蛛が糸を張っているようだった。

24畳の大凧の糸目を取ったのは初めてではないが
白根のT氏に「大丈夫ですよ。」と言って背中を押されて来たがやはり油断はできない。

一つ一つ確認しながら真剣な夫の様子をみて凧の会のF・S氏の二人も無言。
私にも緊張が伝わって来た。

夫の指示で広い体育館は糸を持って走る足音が響き渡り
約1時間半をかけて42本の糸目をきっちり合わせ要を縛ることが出来た。

この日は北海道新聞の取材を受けたが記者は大きさに絶句で
「ど・どのくらいあるんですか?」
「何日くらいかけて作ったんですか?」
「揚がるんですか?」

「揚がると信じて 揚がるように作っているのに・・・」
心の中は穏やかではなかったが「期待と熱意で揚げたいですね」と答えた。


写真上  ボール紙に糸目糸を巻き接着剤で固めた糸目糸
写真中  反りを入れている所
写真下  反りを入れ終わった凧

反りを入れ終わったら凧を表に返し糸目の調整をします。

| 北海道・美唄 | comments(0) | - | すずめ |
24畳の凧の制作(1)


9月11日

午前10時から美唄市総合体育館で制作にかかった。

凧の骨になる竹は白根大凧の館のTさんにすべてお願いして輸送してもらっていたので
梱包を解き予め書いて持参した図面の寸法どおりに竹を並べた。

15年と16年に参加した時は当日に糸目を取るということだけだったけど
今年は制作段階から完成・飛翔までを全て引き受けていたので少なからず不安もあったが
乗り掛かった船を下りることはできない。

次回からを考慮すれば凧の会の人たちに作り方を教え
一緒に制作した方がベターなのだけど事情があり凧の会の人は二人で一寸さみしい凧作りだった。

6畳くらいの凧の骨なら私一人でも十分動かすことができるのだけど
24畳と言うと縦骨の長さが7メーターもあるので長い。
とてもじゃないけど私の手には負えず
骨の両端を二人で持って移動しなければならないので時間的ロスは否めない。

いつも夫と二人で凧を作っている時は冗談を言いながら作業をしているが
さすがに24畳と言うことと制作全般に対する責任を一人で負っている夫からは
一言の無駄な言葉が出ないほどの緊張感が漂っていた。

上下の竹に縦竹をビスで止め縦横の竹の交点を結束バンドでしっかり止めて
それを表を下にして広げた紙の上に置き周囲を両面テープで張り付けた。

11日の作業の終了は午後3時。

写真 上・中  竹を組んでいるところ
写真 下    横骨を貼り付け反り糸を張った所

| 北海道・美唄 | comments(2) | - | すずめ |
復活した美唄の24畳の凧


凧の制作中・凧揚げ当日はなかなか写真を撮ることが出来ず記事を書けませんでした。
昨日美唄のFさんから新聞記事他が送られてきましたので今日から数回にわたり写真を貼って記事を書いて行きたいと思います。

初めて美唄の凧揚げに参加したのは平成15年だった。
会場はスカイポート美唄(農場う離着陸場)の滑走路で大きな凧を揚げるには申し分のない所だった。

開会式が終わるやいなや司会者が何度も何度も糸目の付いていない凧を
「この凧は一度揚がって降りてくると木端微塵になる凧です。今のうちに皆さんは写真を撮ってください」と放送していた。

木端微塵になる凧ってどんな凧だろう?と思いながら良い風が吹いていたので持参した凧を揚げてその時を待っていた。

お昼近くに飛翔の準備をしている所へ行ってみると糸目の調整をしていた。

私たちは少し離れて見ていたのだけど
「白根の大凧の糸目の取り方でするのですか?お手伝いしましょうか?」とお節介を承知での申し出に快く「お願いします」と言われ飛翔までを手伝いすることになった。

糸目調整が完了。

24畳の凧が丁度いい風に乗って高く高く飛翔してくれた。
それを見届け私たちは予定があり会場を後にした。


そして翌16年も参加。
またもお手伝いすることになり準備を始めたが昨年私達が帰った後で
再度飛翔を試みて落下したらしく折れた横骨に新しい竹を添わせ修理はしてあったが
困ったのが糸目。

またも最初から糸目を取り直して備えたが凄い強風でスタッフも少ない中での飛翔は危険だと言ったが何とかして揚げたいと言う思いが強く伝わり比較的弱い風を見計らってスタンバイし引き綱を引いた。

結果は見るも無残な形でとても後味の悪い終末を迎えた。


そんな事があったが去年も何とか参加したかったけど日程の調整がつかず参加出来なかった。
しかし今年の6月に美唄の凧の会のFさんから
「去年は傷んだ凧を修理し展示だけに終わったが 今年は何とかまた復活したいので協力してほしい」と連絡が入り引き受けることにした。

そして9月10日に新潟港からフェリーで小樽港へ。
そして翌11日の早朝下船し美唄へ向かった。


| 北海道・美唄 | comments(0) | - | すずめ |
見つけました
先日の学童保育の凧揚げの朝日新聞の記事です。
いつまで見れるか分かりませんが・・・・


http://mytown.asahi.com/ishikawa/news.php?k_id=18000000809240002
| - | comments(0) | - | すずめ |
朝日新聞って
無学な私には小難しいような新聞なので
近くにあれば読む程度のことはしていたのだけど契約はしたことがない。


実は23日の学童保育の凧揚げ大会の時に朝日新聞の取材を受けた。
翌日の24日にその記事が掲載されると聞いたので昨日 夫が買ってきた。


おりしもあの日は近くの市で浅尾美和さんが来てビーチバレー大会があったので
その記事が大きく掲載されていた。
でも凧揚げの記事や写真は一寸小さめだったが子どもたちの生き生きした様子が十分伝わってくるような記事だったので良かったと思っていた。

なのに 今日は掲載された新聞をあの時の記者が家に送ってくれたのですごく嬉しく感動した。

中にはワープロで取材を受けたお礼の手紙が同封されていた。

そしてpsと言うことで
「浅尾美和より小さい写真ですみません」と自筆で書いてあった。

ウゥ〜〜

嬉しいなぁ〜〜こんなの。



あの時に記者が言っていた事を思い出した。

福岡の子殺しの事件や
地元でお祭りの最中に起こった殺人事件などの取材で飛び回っていたけど今日はこんなに良い子どもたちの取材が出来て嬉しい・・・・・と感激したと言っていた。

そして沢山写真を撮りましたがどれを掲載するかボクが紙面を作れないのですみませんとも。


今まで新聞・テレビ・ラジオなどの取材を数え切れないほど受けてきたが高感度は私の5本の指に入るくらいの記者だと思う。

朝日新聞社の金沢総局の若い記者さん
本当にありがとう!

| - | comments(0) | - | すずめ |